12/1 チョウ類のモニタリング調査研修会
12/1(日) 10:00~12:00 に「チョウ類のモニタリング調査研修会」を開催します。
さまざまな要因によって世界や日本、沖縄の自然環境は変化しています。そうした中、自然がどのように変化しているのかを把握すること(モニタリング)が重要になっています。チョウは、エサとする植物との関係などがあり、自然の状態を示しやすい指標生物として有用です。そのため、チョウ類を使った自然のモニタリングが世界的に行われています。
このチョウ類を使ったモニタリング調査の特徴は、専門家だけでなく市民が参加して行っているところです。この市民による活動を沖縄でも広めていくために、初心者や一般の方向けに研修会を開催します。日本チョウ類保全協会の中村事務局長による座学に加え、本学千原キャンパス内で屋外実習も行います。
モニタリング調査には、「ルートセンサス法」を用います。調査を行うルートを決めて、そのルートを歩いて周り、その中で見つけたチョウを記録します。これを定期的に行っていただきます。記録は専用サイトに入力し、長期的なデータ、全国的なデータとして解析されます。新たに調査を始めるというよりは、普段のウォーキングや散歩をしながらチョウの記録を残していただけますので、気軽に始めることができます。
沖縄でのモニタリング調査に向けて、初心者でもチョウの種類が見分けられるようするために、風樹館と日本チョウ類保全協会で沖縄県・奄美諸島版の識別ガイドブックを作成しました。沖縄・奄美地域で見られるチョウを約100種掲載しています。参加者には無料配布する予定です。
日本の中でもユニークな生態系をもつ沖縄だからこそ、日本の一番南で外来種の多い沖縄だからこそ、チョウをきっかけに自然環境に目を向け、データをベースとした科学的な考え方で変化をとらえられることが大切です。より多くの方にご参加いただけると幸いです。